
目次
- 1. ADHDの人は就活がうまくいってしまう?
- 2. 転職を繰り返す辛さ – 周囲からの目も、自分への罪悪感も
- 3. 転職回数が多いと悪く見られがち…それでも必要な理由
- 4. “職場選び”が大切!自分の特性を理解しておこう
- ■自分の特性(苦手・得意)を洗い出す
- ■「自分が最もストレスを感じるポイント」を把握
- 5. まずは自分の傾向を把握する – どんな場面で苦しみやすい?
- 6. ADHDに向いている仕事・向いていない仕事の考え方
- ■“創造力が活かせる仕事”本当に向いてる?
- ■ 接客や営業に向く人もいる
- ■「だから何が正解?」 → 自分を知るしかない
- 7.会社選びのコツ
- 7-1.中小の創立長い会社はやめたほうがいい?
- 7-2. メモを見返せない仕事は避けたい
- ■接客・飲食など、すぐに行動しなきゃいけない仕事
- ■一瞬で記憶することが求められる職場
- ■逆にメモさえ見られれば結構対応できる
- ■例外:接客業でもメモを手に持ってOKな職場
- 7-3. APD(聴覚情報処理障害)があるならチャットツール必須
- ■口頭指示だけに頼る会社は地獄
- ■ チャットやメールでの情報共有が発達している会社
- ■ 面接時の確認ポイント
- ■ APDは無視されていると誤解されがち
- 8.会社選びで失敗しないためには
- 8-1. 好きだけで飛び込んだ業界での失敗エピソード
- ■実際に働いてみると……
- ■日々ミスを連発
- 8-2. 「少しでも得意」×「少しでも興味」がカギ
- 8-3. 終身雇用の会社はどうか
- 8-4.ベンチャー企業はどうか
- 9. ADHDの働き方ヒント –薬に頼る選択肢もある
- 9-1. ストラテラ・コンサータなどの服薬について
- ■代表的なADHD治療薬
- ■効果は人それぞれ
- ■あくまで補助的
- 9-2. 自己流だけで抱え込まない
- 9-3. ADHD=社会不適合ではない
- 10. まとめ
- 11. 最後に
まずは、記事を開いてくれてありがとうございます!
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私はADHD(注意欠如・多動性障害)と診断されていて、思えば学生時代からバイトが続かなかったり(あるいはクビ)新卒入社してもあっという間に辞めてしまったり…
とにかく「仕事が長く続かない」という状況をずっと繰り返してきました。
• 学生時代からバイトで上司に目をつけられる
• 社会人になっても職場環境に合わずすぐ退職
• バイト時代含めても1年以上続いた職歴がない• 転職後も仕事内容が自分に合っていないと感じている

こんな経験が積み重なると、
「私って社会不適合者かも」
「働くの向いてなさすぎじゃない?」と自己嫌悪に陥りがちですよね。
私自身、夜な夜な「ADHD 向いてる仕事」「ADHD 仕事 できるようになる方法」なんて検索しては、芸術家とか研究者とかプログラマーみたいな話ばかり出てきて
「いや、そんな才能ないし…」と絶望して泣いてました。

でも、「会社をすぐ辞めてしまう人=意思が弱い人」というわけではありません。
ADHDならではの特性から、「就活」という型には意外とうまく対応できてしまう一方、入社後の適応(細かいルールや人間関係、多方面との調整)でつまずきやすいんです。
そして、何度も転職を繰り返すうちに「こんなに辞めてたらもうヤバい」と焦るし、周囲からも「また辞めたの?」なんて冷たい目を向けられたり…。
だからこそ、自分に合う働き方や会社選びを本気で考えるのって大事だなあと痛感しています。
この記事では、私の体験談や一般的に言われる“ADHDの仕事選び”情報をまとめながら、「転職を繰り返してしまう人」「就活はすんなりだけどその後が続かない人」に向けて、少しでもお役に立てるヒントをお届けしたいと思います。
1. ADHDの人は就活がうまくいってしまう?
「ADHDの人は、一般的に仕事でミスが多いとか、人間関係が苦手とか言われるのに、就活だけはうまくいく」ことがあります。
不思議に思われるかもしれませんが、実は就活には“型”がしっかり存在しています。
• 面接という短期集中ADHD特性がある人でも、30分~1時間の面接程度なら「集中力を一時的にフル稼働」できることがあります。
逆に、長期間コツコツ同じ作業を続けるのは苦手でも、面接だけなら勢いで乗り切れる。
• エントリーシート(ES)のテンプレ「自己PR」「学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)」など、就活ではよくある質問項目がほぼ決まっているので、事前に準備・暗記しておけばADHDの人でも対応しやすい。
• 衝動性や多動性が“明るい印象”に映る場合面接官からすると、「この子、元気があってハキハキしゃべるな」「独特の発想力があるな」と好印象を受けるケースがあります。
実際、仕事を始めると大変な場面が多いのに、最初の面接だけ見ると「魅力的な人材」と映りやすいんです。
しかし、いざ入社すると、“長期的に適応する力”が求められられたり、当然イレギュラーが発生します。
型にはまるのは得意でも、応用したり、マルチタスクが苦手なADHDの方はそこで苦手が浮き彫りになります。
だからこそ「就活はうまくいったのに、仕事ができない、続かない…」と嘆くADHD当事者が多いわけです。

2. 転職を繰り返す辛さ – 周囲からの目も、自分への罪悪感も
いざ入社すると、“長期的に適応する力”が求められられたり、イレギュラーの業務が発生します。
型にはまるのは得意でも、応用したり、マルチタスクが苦手なADHDの方はそこで苦手が浮き彫りになります。
結果「やっぱり合わない」と辞める。
次の会社に行っても合わず、また退職…となると、本人としてはかなりきついですよね。
• 自分のメンタルがどんどん削られる
「また辞めちゃった…私って社会人失格なのかな」と自己嫌悪に陥る。いくらADHD特性が原因と分かっていても、同じパターンを繰り返すと自信を失ってしまいます。
• 周囲からの厳しい視線
家族や友人に「一箇所で頑張れないの?」
「転職ばっかりって、さすがにまずいんじゃない?」と心配されたり、批判されたり。
さらに、新たに就活・転職活動する際にも書類選考で落とされやすくなる。
• 本当は職場環境が合っていないだけなのに
ADHDを理解しない人からすれば
「また飽きたんでしょ」「我慢が足りないよ」と決めつけられがち。
でも実際は、「大勢の雑談が飛び交うオフィスだと集中できない」「口頭指示が多すぎてミスを連発」など、客観的に見ても働きにくい環境があっての結果かもしれません。

転職を繰り返すたびに「私ってダメだ」と落ち込むのは本当に辛いもの。
でも、そうなるまで“無理して合わない職場”に居続けるのがいいのか?といえば、必ずしもそうではありませんよね。
3. 転職回数が多いと悪く見られがち…それでも必要な理由
企業の採用担当の視点では、「転職回数が多い=定着しない」というイメージを持たれることは否めません。
そのため、「いい会社に入るには転職歴が少ないほうが有利」というのは事実でしょう。
しかし、ADHD特性を持つ人が“環境が全く合わない職場”に無理やりとどまることで生じるストレスは凄まじいものがあります。
いじめやパワハラに遭ったり、自尊心が傷ついてメンタル不調になってしまったり、鬱状態になってしまったりするぐらいなら、転職をして自分が適応できる場所を探すほうが良いケースも多いのです。
• 「いつかは合う会社に出会える」
もちろん、早期離職を続けるのはリスクもありますが、逆に合う職場を見つければ想像以上に長く続けられる可能性も。
実際、何度も転職した末に「ようやく合う会社があって、ここは5年以上続いてる」という話は珍しくありません。
• 「転職するなら、より適性に合わせた選択を」
ただ漫然と辞めて次…では同じ失敗を繰り返します。自分の特性を深く分析し、次こそはその特性に合った職場を選ぶことが重要。
4. “職場選び”が大切!自分の特性を理解しておこう
「転職を繰り返すくらいなら、最初から合った会社に入ればいいのに」と思われるかもしれませんが、就活だけで企業との相性を完全に見抜くのは難しいというのが現実です。
ただ、だからといって何もできないわけではありません。
■自分の特性(苦手・得意)を洗い出す
• 不注意型なのか、多動・衝動型なのか、混合型なのか
• 不注意が強い人は、ケアレスミスや記憶力の低さに注意。
• 多動・衝動型なら、人間関係で衝突しやすい面を把握しておく。
• APD(聴覚情報処理障害)傾向は?
• 人の話を聞き取れない/覚えられないトラブルが多い人は、文字ベースのコミュニケーションが整備されている会社が望ましい。
不注意…?多動・衝動…?APD…?
安心してください!次の章でしっかり説明します。
■「自分が最もストレスを感じるポイント」を把握
• 口頭指示が多いとミス連発でストレスが溜まる?
• マニュアルのない業務だと混乱しやすい?
• 人が多いと落ち着かない? 逆に一人きりだとさびしい?
• 正確性が問われる作業が苦痛? 一方でクリエイティブな仕事は楽しめる?
「自分はこれをされると厳しい」「こういう環境ならまだやれそう」といった基準を自覚しておくと、求人情報や面接時の質問で判断しやすくなります。
5. まずは自分の傾向を把握する – どんな場面で苦しみやすい?
ADHDと診断されている方のなかには、
「自分は不注意が一番強い」
「自分は衝動性が困る」
など、特性の出方をある程度把握している方もいれば、まだピンときていない方もいるかもしれません。
転職を続ける前に、一度立ち止まってどんな場面でトラブルやストレスが起きやすいか振り返るといいですよ。
不注意型
• 指示を一度で覚えられない
• デスクワークでも書類の数字を誤記したり、送信相手を間違えるなどケアレスミスが多発
• 時間管理やスケジュール調整が苦手で、納期に遅れがち
多動・衝動型
• 話の途中で口を挟んでしまい、人間関係がぎくしゃく
• 上司の指示を聞かずに自分流で進めてしまい、やり直しになる• 賑やかな環境でさらに落ち着きをなくし、集中が途切れまくる混合型
• 不注意と衝動性が両方出て、人間関係と業務ミスの両面で苦しむ
こうした自分の傾向を把握しておくと、
「あ、この職種はめちゃくちゃ正確性を要求されそうだし、口頭指示中心だからきついかも」
「自分は一人でコツコツより、人と話しながらやるほうがパフォーマンス出る」と判断できるようになります。
さあいよいよ次の章から仕事を選ぶ際のポイントなどを説明していきます。